経営のヒント。調剤薬局向け薬剤監査支援システムの導入を検討しよう!

薬局デジタル化

こんにちは ねこの静六です。

厚生労働省主導調剤監査システムを導入を含めたデジタルトランスフォーメーション(DX)の整備が進んでいて、2021年~2022年が一つの節目になっています。

今日は調剤薬局業界のDXの流れと調剤監査支援システムについて書いていきます

添付文書の電子化

令和3年8月以降添付文書の電子化が導入されます。添付文書の改訂があった場合には従来通り添付文書が入っていますが、基本的には専用のアプリから確認する様な仕組みになる予定です。

調剤時に気になる事があった場合に今までの様に箱から添付文書を出して確認といった作業では無くなります。

厚生労働省HPより
厚生労働省HPより

バーコードを利用した医薬品のトレーサビリティ、取り違え対策の整備

バーコードを使った医薬品管理、医薬品の取り違えの防止への整備も現在進行形で厚生労働省主導で行われています。これは過去に様々な注意喚起を行ってきているにも関わらず医療事故・調剤過誤が起こっている事、また最近はクラス1の自主回収イトラコナゾール「MEEK」の悲劇もありましたが、そういった際に、迅速に追跡が行えるようにする体制の整備を行うためであります。私もザンタックやメトグルコなどの自主回収時には通常業務にとても支障が生じてしまいました。以下の3つの資料を見ていただくとわかるのですが、バーコード表示はPTPシートや個包装、特定生物由来製剤などで細かく分けられ表示内容が義務化されてきています。

厚生労働省のHPより
厚生労働省のHPより
医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項より



調剤監査支援システムとはどういったものか?

調剤監査支援システムは主に画像認証タイプとバーコードスキャンタイプに分かれます。

調剤監査支援システムの大まかな分類
  • 画像認証タイプ
    1. 天秤と連動して錠数まで監査出来るもの
    2. 複数の薬剤を同時に監査できるもの
    3. バーコードも認証できるもの

    といったような機能の違いがあります。

    場所を取る、持ち運べない、何台も置けないといった所が主なデメリットです。

  • バーコードスキャンタイプ
    1. 天秤と連動させて錠数の監査までできるもの
    2. バーコードの読み取り性能
    3. 散剤監査できるもの
    4. 在庫管理機能があるもの
    5. 写真撮影機能があるもの
    6. 持ち運びできるもの
    7. データがクラウド管理のもの

    といった機能の違いがあります。

    複数の薬剤を一気にスキャンが出来ないデメリットがありますが、一つのスキャンに対してはあまり時間がかからないので私はデメリットと感じていません。(コンビニの店員さんがレジで商品をスキャンする感じと同じです)

色々と書きましたが

基本的な仕組みは全て同じで、レセコンに入力された処方箋データと実際に調剤した薬剤との照合を

  • 薬品の画像を利用して照合するのか?
  • 薬品バーコードを利用して照合するのか?

といった違いだけです。ですので、現状ではレセコン入力を間違えると薬剤監査の機能を十分果たせない事になります。

「処方箋電子化に38億円、薬剤師の資質向上策も」というタイトルで日経DIオンラインの記事があったのですが2022年から電子処方箋の導入される予定です。

処方箋が電子化されれば、レセコン入力の間違いはほぼなくなってしまう事が考えられます。(加算間違い等は無くならない)

2022年以降電子処方箋に変わってしまえば調剤での薬の取り違えを無くすための整備は完成に近いものになります。

まだ薬剤監査システムを導入されていない薬局があれば今の内に試しておくことをお勧めします。

MediMonitorはおすすめ出来る調剤監査支援システム

私自身はaudit、PORIMS、ミスゼロ子、ATTELNOを調剤現場やデモで実際に使用した経験があります。

ただ、どのメーカーのものもそれなりに費用はかかります。導入に100万円~160万円程度(サービス内容によってはさらにかかります)これにプラスでデータ更新のランニングコストや古くなるとパソコンの買い替えが必要になります。

試してみるにはリスク高いですよね!

そこで私がおすすめするのがMediMonitorの薬剤監査支援システムです。

MediMonitorのホームページ⇒https://medicalfields.jp/company/principle/

MediMonitorの特徴
  • Android端末で調剤監査支援可能
  • クラウド管理なのでAndroid端末とレセコンに専用のアプリをインストールして設定するだけ。(インターネット環境は必要あり)
  • 薬局1店舗につき月5,000円(税別)月額費のみ。保守費やメンテナンス費も不要
  • 自動的に最新情報に更新される
  • 何台使用しても追加料金なし
  • 棚卸し、在庫管理可能
  • 監査時に薬剤の画像撮影可能
  • インターネット環境さえあれば過去の処方歴など薬局外でも使用できる
  • 患者全体の将来の来局カレンダーを見れる
  • 停電時でも内蔵バッテリーとモバイル回線により使用可能
  • 調剤中の薬剤の添付文書をすぐにアプリから確認できる

といった特徴があります

1ヵ月5000円で上記の機能を利用して調剤監査支援を行う事が出来ます。電子はかりを連動しない場合は取り違えの監査は出来ますが、錠数監査までは出来ません。

追加購入で出来る事
  • 専用のMediMonitor設定済み電子はかりを利用して重量監査を設定すれば、錠剤,散剤,軟膏,水剤の数量監査も可能になります。
  • バーコードリーダー内蔵機や外部バーコードリーダーも追加購入で利用可能。自前のAndroid端末の読み取り機能がイマイチな場合等に利用できる。

本格的に利用するなら電子はかり(メーカーHPで5万~6万円)までは購入すべきと思います。1度購入するだけなので高いとは思いません。最低限のサービスから始めても薬品の取り間違いは監査利用できますし、あとからいくらでも追加出来るとても柔軟なサービスです

MediMonitorのホームページでは他社の調剤監査支援システムの機能比較をわかりやすい表にされています➡調剤薬局向け薬剤監査システムの比較

MediMonitorは初期投資がかなり少なくて済むので、試しに導入するにはとても良いですし、後からサービスを厚くする際にも一回きりの購入品なので追加もしやすいです。試しに使ってみれば基本的な監査システムの仕組みは先ほど「調剤監査支援システムとはどういったものか?」で述べた通りなので他社に乗り換える検討をする際の勉強にもなります。

調剤監査支援システムを検討してみてはいかがでしょうか?

今日もありがとうございました。



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