こんにちは ねこの静六です。
今日は家庭菜園で育てる大根(ダイコン)について書きたいと思います。初めて育てた時、食べきれない位同時に沢山出来てしまい、2週間~4週間くらい空け、2度に分けて育てたらよかったと反省しました。
初心者の方でも2か月程度で立派なダイコンが栽培できるので、とても満足度の高いおススメ野菜です。
栽培方法や私が使った農薬の使用時期なども一緒に紹介しています。
ダイコンの基礎情報
植物としての特徴
- 科名属名:アブラナ科ダイコン属(ラファヌス属)
- 生育適温:15~20℃
- 土壌:pH5.5~7.0
- 日照:日なた
- 種を蒔く時期:3月~4月、8月下旬~9月下旬
- 水やり:発芽するまでは土が乾かないように水やりを行う。
- 収穫:5~7月頃、10月~来年1月位まで
- 草丈:地上部30cm程度
- その他:収穫まで 60日~100日(品種で異なる)
薬膳として特徴
- 性質:涼 (熱・温・平・涼・寒の5段階)
- 体に効く場所:肺・脾
- 働き:炎症を鎮める、熱を冷ます、消化を助ける、血流を良くする、潤いをもたらす
- 利用目的:吐き気、腹部膨満感、痰・咳がでる
注意したい主な害虫・病気、対応する農薬
農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!
害虫用農薬
アルバリンの有効成分ジノテフランは魚類・鳥類・天敵などに安全性が高く、天敵が減ることによるハダニの増加も心配ありません。広範囲の害虫に適応があります。
アルバリン粒剤についての使用経験・感想は下のブログに詳しく書いてみました。
ダイアジノン5.0%は有効成分(2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェートでネキリムシ、ハムシ、コオロギ、タネバエ、ケラ、コガネムシなどの害虫に速効的で、60種以上の作物群にも適用があり幅広く使えます。
ネキリムシに対しては有効成分がペルメトリンの製剤よりも対応できる作物や害虫の種類が多いので、これ一つでかなり効率よく家庭菜園、農園で野菜作りが出来ます。
上の画像は今回のダイコン栽培でネキリムシ(幼虫)被害に遭った時の様子です。茎の根元が食いちぎられ、葉がしおれていました。その部分を軽く熊手で掘ると、ネキリムシがいました。日中は浅い地中で眠っています。せっかく育った苗がこいつにやられると辛いです。
ダイアジノン粒剤5についての使用経験・感想は下のブログに詳しく書いてみました。
ベニカベジフル乳剤は(ペルメトリン濃度3%)は有効成分がペルメトリンでケムシ、アオムシなどチョウ目害虫に優れた効果があり適用害虫と、適用作物が沢山あり、水で希釈するだけで使用でき、展着剤不要なのでお勧めです。スプレーボトルで販売されている農薬を購入するよりコストパフォーマンスが圧倒的に良いです。
私の印象ですが、は種時や定植時に私がよく使うアルバリンよりもアオムシなどのチョウ目害虫にはベニカベジフル乳剤の方が効くように感じます。
殺菌剤
Zボルドーは銅殺菌剤で 徐々に放出される銅イオンにより、 作物を糸状菌病害や細菌性病害から保護します。また、日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用可能。野菜類でも登録を持っていて適応病もとても多く、色々な作物に使用できます。使用回数が無制限、予防的に使用が効果的です。
Zボルドーについての使用経験・感想は下のブログに詳しく書いてみました。
展着剤
植物の葉っぱにはワックス成分のようなものがついているため、単純に水分を吹きかけてもはじいてしまいます。そのため界面活性剤の入った展着剤をZボルドー等に混ぜて使います。広めの家庭菜園をする場合には農薬単体と展着剤を別々に購入した方がコストはかなり安くつきます。
農薬の有り無しでの成長の違い
農薬の有・無でダイコンの栽培比較を行いましたが、成長にかなりの差が出ました。葉を食べられにくい分成長が早く、ウイルスや細菌病にもかかりにくくなります。
農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!
栽培方法
土づくりと種まき
追肥と間引き
ダイコンは栽培期間中に3回の間引きと2回の追肥を行います。
間引き1回目
子葉が開いた時に1回目の間引きを行い、3本立ちにします。
間引き2回目と追肥
本葉3~4枚の時に2回目の間引きを行い2本立ちにします。この時、中耕(表面を軽く耕す)を行い、同時に追肥1㎡あたり50g程度と根元への土寄せを行います。(肥料が直接だいこんに触れないように)
先ほど農薬紹介の所でも書いたのですが、9月22日、一部分の苗がネキリムシの被害に遭ってしまいました。これ以上の被害を防ぐためにダイアジノン粒剤5を使用しました。種まきの時に使っておけば防げていたと思います。
間引き3回目と追肥
本葉6~7枚のときに3回目の間引きを行い、1本立ちにします。この時にも中耕と1㎡あたり50g程度の追肥を行う。
画像には見えていませんが、2020年10月5日の時点でアオムシ、ヨトウムシ、ダイコンサルハムシが葉裏や葉の付け根にかなり増えていたのでベニカベジフル乳剤を使用しました。
収穫
首の太さが8cmになれば収穫時期です。
ほとんどのダイコンは綺麗に収穫する事ができましたが、2本ほど以下の様な軟腐病になりました。
軟腐病になった事はとても悔しかったです。対策について勉強し、以下のブログに詳しく書いてみました。もし興味がありましたら覗いてみてくださいね。
お鍋やおでん、大根おろし、家庭で大活躍の野菜だいこん。自家栽培の採りたては瑞々しくてとても美味しいですよ!
今回使用した種です。甘みが非常に強く、歯切れのよい肉質が特長。煮崩れしにくく、漬物も食感絶品!秋の適期栽培では根長38cm、根径8cm程度になる。作りやすく、特にス入りが遅い特徴があります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!
五十音順で並び替えも出来ます。
ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表
リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エンドウ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
オカワカメ | 〇 | 〇 | ||||||||||
オクラ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
カブ(聖護院カブ) | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
キュウリ | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | ||||||
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ) | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | |||
コールラビ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ゴーヤ | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | ||||||||
サトイモ | 〇 | 〇 | ||||||||||
シカクマメ(四角豆) | 〇🔶 | 〇🔶 | ||||||||||
ジャガイモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
シュンギク(春菊) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ダイコン(大根) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
チンゲン菜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
トマト・ミニトマト | 〇 | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | ||||||||
ニンジン(人参) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ネギ(九条ネギ) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
パセリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ピーマン | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | 🔶 | |||||||
ホウレン草 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ミツバ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子) | 〇 | 〇 | ||||||||||
ラッキョウ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
ルッコラ(ロケット) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ローズマリー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コメント