こんにちは ねこの静六です。
今日は土壌の酸度について書きたいと思います。
ずっと欲しかった土壌酸度計をとうとう購入しました。
使ってみると意外と同じ土壌付近でも酸度に差がある事がわかりました。
とても面白かったので是非紹介したいと思います。
土壌の酸性度を示すpHとは?
土壌の酸性度はpH(水素イオン濃度指数)という0~14の数値で表されます。
水素イオンが増えると土壌は酸性になり、水素イオンが少ないとアルカリ性になります。
酸性 | 中性 | アルカリ性 |
pH0~pH6.9 | pH7 | pH7.1~pH14 |
土壌中に水素イオンが増える主な要因は以下の2つが挙げられます
- 雨(酸性雨)に含まれる水素イオン
- 植物の根が土壌中のアンモニウム窒素やカリウム、マグネシウム、カルシウムといった肥料を吸収する際に水素イオンを放出する
一般的に多くの作物はpH5.5~6.5位の弱酸性を好むとされていますが、植物や野菜の種類によってはより酸性やアルカリ性を好む植物も存在します。
酸性の土壌を好む作物例(pH) | 中性から弱アルカリ性の土壌を好む作物例(pH) |
---|---|
コマツナ 5.2~6.0 バレイショ 4.5~6.0 お茶 4.5~6.5 ラッカセイ 5.3~6.6 クリ 5.0~6.0 ブルーベリー 4.5~5.3 モモ 5.2~6.3 ラン 5.2~6.0 アカマツ 4.5~5.5 ローズマリー5.0~6.0 | アスパラガス 6.0~8.0 ホウレンソウ 6.0~7.5 エンドウ豆 6.0~7.5 ビーツ 6.0~7.5 アルファルファ 7.3~8.1 マジョラム 6.0~8.0 ミント 7.0~8.0 レンギョウ 6.0~8.0 クロッカス 6.0~8.0 ヒアシンス 6.5~7.5 |
ブルーベリーが酸性好きは有名ですが、ミントやマジョラム、アスパラガスがアルカリ性を好むことは知りませんでした。
酸性が強すぎても、アルカリ性が強すぎてもダメな理由は?
酸性が強いと野菜の根が傷んだり、リン肥料が吸収しにくくなる。ハクサイなどでは根こぶ病が出やすくなる。
アルカリ性が強いとマンガン、亜鉛、マグネシウムや鉄などの植物に必要な微量要素の吸収が悪くなる。また、石灰や苦土の過剰なアルカリ性土壌ではアンモニア性窒素が保肥出来なくなる。
以上の事から植物に適するpHに整えてあげる事が必要になります。
今回購入したタケムラの土壌酸度計(DM-13)
今回使用した酸度計は起電式土壌酸度計と言われるものです。
先端の電極部分が土壌中の水素イオンによって起電し指針を作動させる仕組みで、電池が不要のタイプです。
自宅の花壇で土壌酸度計を使用してみた
土壌酸度計での測定結果。思いの他バラバラな結果に
先ほどの画像で赤〇のヤブコウジのあたりです。5回測定してpH平均6.5位でした。
先ほどの画像で黄〇のクリスマスローズのあたりです。5回測定してpH平均5.2位でした。
先ほどの画像で紫〇の何も植わっていないあたりです。5回測定してpH平均7.2位でした。
先ほどの画像で青〇のアジュガのあたりです。5回測定してpH平均7位でした。
長さ2mの花壇内でもかなりpHが異なっていた。
今回酸度計を使用して花壇の左側からpH6.5➡pH5.2➡pH7.2➡pH7の結果でした。
同じように苦土石灰をまいていてもpHに結構差がある事は面白い発見でした。クリスマスローズ付近のpH5.2は低すぎなのですぐに石灰を施しました。成長期で肥料をよく吸ったため酸性化に傾いていたのかもしれません。
一般的な土壌pH調整方法
土壌酸度計は実験の様な感覚で使用して植物の土壌環境を整える事が出来るのでとても面白いです!
これで健康で美味しい野菜が出来れば最高ですね。
今日もありがとうございました。
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