こんにちは ねこの静六です。
今回は茎ブロッコリーの栽培について書きたいと思います。最近人気が出てきている野菜です。
一般的なブロッコリーは頂花蕾を収穫するのに対し、茎ブロッコリーはわき芽を主に収穫するブロッコリーです。収穫時期は一般的なブロッコリーの旬である冬はもちろん、春~初夏にかけても収穫できるのでブロッコリー好きにはたまりません。
栽培するにあたって調べた基礎的な情報や栽培手順、使用できる農薬について書いています。
茎ブロッコリーの基礎情報
茎ブロッコリー栽培で注意したい主な害虫・病気
害虫・病気に対応する薬剤
茎ブロッコリーに使用できる農薬は「茎ブロッコリー」又は「野菜類」の登録のあるものになります。
使用できる農薬数はあまり多くありませんが、対応は出来そうです。
準備した害虫用農薬
害虫用としてはゼンターリ顆粒水和剤とアーリーセーフ、ベニカベジフル乳剤を準備しました。
準備した病気用農薬
立枯病と根こぶ病については薬剤を使用するよりも以下の様な土壌環境に注意して対応します。
- 連作障害に注意
- 水はけの良い土壌
- 苦土石灰で土壌の中和と共に殺菌
茎ブロッコリーの至適土壌pH6.5位にきちんと調整し、畝を作って水はけを良くすることで対応したいと思います。
その他の細菌・真菌による病気を想定してZボルドー水和剤と、カリグリーンを準備しています。
展着剤
農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!
茎ブロッコリーの栽培手順
茎ブロッコリーの栽培手順です。農薬や追肥は予定のタイミングを書いています。栽培しながら写真や日時を更新していきます。
- ⓵育苗用トレーに野菜培養土を入れ種まき
種まきは2021年2月15日に行いました。まだ寒い日が続くので植付けまではミニ温室で育てる事にしました。
- 今回はセルトレーで苗づくり
- 発芽率80%以上なので1つのセルに2粒の種をまく
- 好光性種子なので覆土は5㎜位
- 土は市販の培養土を使用
- 種が流れないように注意しながらたっぷり水やりする
- 本葉が2~3枚の頃までに1セルに1本の苗に間引く
- ②茎ブロッコリーの土づくり
- 苗の植付け2週間前に苦土石灰120g/㎡施肥する
- 苗の植付け1週間前に堆肥2㎏/㎡と元肥(N:K:P=8:8:8の化成肥料を150g/㎡)を施肥する(肥料をよく吸う野菜です)
- 畝づくり:畝幅45cm、高さ20cmで畝を作成
- ③苗の植付け
本葉が4~5枚になったら株間45cmで畝に植付ける
- 植え付ける前の苗に水を与える
- 植付け後も苗にたっぷりと水を与える
2021年3月28日の様子です。一週間でかなり大きくなってきました。カビや細菌による病気予防にZボルドーを散布しました。雨が続いたり、天候が荒れるような季節にはとても頼りになります。
2021年4月7日アオムシが増える季節なのでBT剤ゼンターリ顆粒水和剤を散布しました。効果は10日前後はあるので未然の被害防止にも役立ちます。
- ④追肥と土寄せ
収穫までには以下の3回のタイミングで肥料(N:K:P=8:8:8の化成肥料20g程度)を畝の両側に均等にばらまき、土に肥料を混ぜ込みながら株元へ土寄せを行いました。
①本葉が8枚の頃に追肥
②花蕾が見え始めるころに追肥
③頂花蕾の中心を抜き取った後に追肥
- ⑤摘心と収穫
茎ブロッコリーの場合は頂花蕾は直径が2cm位になったら早めに摘心する。摘心する事でわき芽が次々伸びてくる。わき芽は15cm~20cm位になれば適時収穫していく
- 農薬について
茎ブロッコリーは使える薬が少ないため、頂花蕾を摘心するまでは防虫ネットで育てました。その後はZボルドー、ゼンターリ顆粒水和物を病害虫防除に使用しました。それだけで病害虫の被害が大きく出ることなく上手く育てられているので、アーリーセーフと、ベニカベジフル乳剤、カリグリーンは今の所使用していません。
栽培した感想、長く収穫するなら通常の緑のスティックセニョーラがおススメ!
今回紫セニョーラと緑のスティックセニョーラをそれぞれ育てましたが、収穫量、収穫期間ともに緑のスティックセニョーラの方が好成績でした。沢山収穫したい方(私も)は緑のスティックセニョーラの方がお勧めです。
栄養価たっぷりの茎ブロッコリーは病害虫にも強く、何度も収穫できるので家庭菜園におすすめの野菜です。
今日もありがとうございました。
今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!
五十音順で並び替えも出来ます。
ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表
リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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エンドウ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
オカワカメ | 〇 | 〇 | ||||||||||
オクラ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
カブ(聖護院カブ) | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
キュウリ | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | ||||||
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ) | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | |||
コールラビ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ゴーヤ | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | ||||||||
サトイモ | 〇 | 〇 | ||||||||||
シカクマメ(四角豆) | 〇🔶 | 〇🔶 | ||||||||||
ジャガイモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
シュンギク(春菊) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ダイコン(大根) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
チンゲン菜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
トマト・ミニトマト | 〇 | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | ||||||||
ニンジン(人参) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ネギ(九条ネギ) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
パセリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ピーマン | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | 🔶 | |||||||
ホウレン草 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ミツバ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子) | 〇 | 〇 | ||||||||||
ラッキョウ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
ルッコラ(ロケット) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ローズマリー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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