農薬の知識。ダイアジノン粒剤5は土壌の害虫にとても効果があり、適用作物も多い使いやすい薬剤

ダイアジノン粒剤5 農薬の知識

こんにちは ねこの静六です。

今日はダイアジノン粒剤5という農薬について紹介したいと思います。

ダイアジノン粒剤5はネキリムシやコガネムシにとても効果のある薬剤です。また適用作物もとても多いので使いやすい薬剤となっています。ダイアジノン粒剤5を苗の定植時に使用するようになってネキリムシやコガネムシの被害は無くなりました。かなり助かっています。

市販ではダイアジノン粒剤3と言う商品も販売されていますが、適応作物が少ないのでダイアジノン粒剤5の方が使い勝手が良いと思います。

ダイコンの本葉が成長し始めた頃にネキリムシに茎の根元を食いちぎられました。とても残念でした。これ以降ダイアジノンを使うようになりました。

ダイアジノン粒剤5はどんな農薬?

ダイアジノン粒剤5の特徴
  • 有機リン系の薬剤(アセチルコリンと言う神経伝達物質の正常な働きを邪魔する事で効果を発揮)
  • ネキリムシ類、キスジノミハムシ、タネバエ、ケラ、ダイコンハムシ、コガネムシ類幼虫などの土壌害虫に速効的に効果がある
  • 60種以上の作物群に適用があり幅広く使える
  • 使用時期、使用方法のバリエーションが豊富
  • 植物に根から吸収される事がない
  • 散布された場所にいる害虫に対してのみ効果を発揮する
  • 効果は大体7日程度。4日~7日で土壌中のダイアジノンは半分に減少する

2021年3月4日現在での適用作物

未成熟とうもろこし、とうもろこし(子実)、かぶ、キャベツ、だいこん、はつかだいこん、畑わさび、はくさい、カリフラワー、ブロッコリー、なずな、非結球あぶらな科葉菜類(こまつな、みずな、ケール、ひろしまなを除く)、こまつな、みずな、ひろしまな、なばな類(はなっこりー、なばなを除く)、なばな、はなっこりー、かぼちゃ、きゅうり、すいか、にがうり、メロン、トマト、ピーマン、なす、とうがらし類、豆類(未成熟、ただし、えだまめ、さやえんどう、実えんどうを除く)、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、いちご、オクラ、ごぼう、食用ゆり、たまねぎ、葉たまねぎ、にら、にんじん、ふき、ほうれんそう、らっきょう、もりあざみ、モロヘイヤ、たらのき、ねぎ、わけぎ、あさつき、レタス、葉にんにく、こおにたびらこ、ははこぐさ、はこべ、ふき(ふきのとう)、みつば、非結球レタス、ブルーベリー、ゆり、芝、豆類(種実、ただし、だいず、あずき、いんげんまめ、らっかせいを除く)、あずき、いんげんまめ、だいず、らっかせい、かんしょ、ばれいしょ、飼料用とうもろこし、さとうきび、ごま、桑

同じ有機リン系の農薬オルトランと比べて以下の様な点が私は気に入っています。

  • 匂いが強くない
  • 使用できる作物がかなり多い
  • 植物体には吸収されない
ダイアジノン粒剤5はうす緑色の粒剤です。近くで匂いを嗅ぐと少しだけ匂いがしますが、ほとんど気になりません。

ダイアジノン粒剤5の5つの使用方法

ダイアジノン粒剤5は作物によって以下の様な5つの使い方があります。

土壌混和ダイアジノン粒剤5をごく浅く表土と混ぜる。(幼虫は地表面に近い所に寄生している為)
全面土壌混和   畑全面の表土とダイアジノン粒剤5を混ぜる
作条土壌混和種をまいたり、苗を植える為の一定の幅にそって表土とダイアジノン粒剤5を混ぜる
土壌表面散布土壌表面に散布するだけで混和は行わなくてよい
散布作物の上から直接まく

ダイアジノン粒剤5の使用量は?

農薬の使用量は作物によって異なります。2021年3月4日現在のオクラに対する使用方法を例にしてみます。

ダイアジノン粒剤5のオクラの所を見ると下記の様に書かれています。

作物名適用病害虫使用量使用方法使用時期本剤の
使用回数
ダイアジノンを含む
農薬の総使用回数
オクラ ネキリムシ類6kg/10a土壌表面散布収穫開始
30日前まで 
2回以内   2回以内       
ダイアジノン粒剤5のオクラへの説明書参照
  • オクラに対してはネキリムシ類のみの適用になっています。
  • 6㎏/10a=6g/1㎡です。作物を植え付けている土壌面積を計算して計量してください。例えば作物を植えている土壌面積が3㎡であれば(6g/1㎡)×3㎡=18gのダイアジノン粒剤5を使用します。
  • 土壌表面散布と書かれていますので土壌表面に散布するだけで混和は行わなくてよいです
  • 収穫開始30日前までが使用時期と書かれています。農薬の残留量が基準値以内に収まり、収穫物の安全が確保されるためにこの使用時期は必ず守ります
  • 本剤の使用回数2回以内なので、ダイアジノン粒剤5は収穫開始30日前までに2回以内で使用できます。
  • 「ダイアジノンを含む農薬の総使用回数2回以内」とは、仮にダイアジノンを含む別の農薬を使用していた場合には、それも1回と数え合計2回以内までの使用とする事を示しています。

使い方をしっかり理解すれば安全で健康な野菜が作れる。

最近農薬は良くないという論調がかなり増えてきています。

私は人が風邪をひいた時にお薬を飲んだりインフルエンザにかからないようにワクチン接種をする事と野菜に農薬を使用する事は同じように思っていて、農薬を使用する事にそれほど大きな抵抗はありません。(薬剤師という薬を詳しく勉強する職業だからかもしれませんが)

ただ、出来るだけ農薬を使わず育てたい気持ちももちろんあります。そのため、適切な時期に最小限の農薬使用で済ませられるように日々勉強していきたいと思っています。

今日もありがとうございました。

私が使用している製品

ダイアジノン粒剤5の3㎏の製品が一番コストパフォーマンスが良くて私は使用しています。


農薬の知識
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コメント

  1. 近土幸子 より:

    ダイアジノンをまくときにやり その後間引き菜で食べたいのですが 何日あけたらいいで開けたらいいですか

    • seiroku seiroku より:

      はじめまして、ご質問ありがとうございます
      ダイコンに関してのみ、種まきの時にダイアジノンを使用し、間引き菜(本葉概ね4枚以上)、つまみ菜(本葉概ね2枚以上)として食べる事が出来ます。何日空けるかと言うよりは、本葉概ね2枚以上に成長したら収穫して食べる事ができます。農薬の登録上、ダイコン以外の作物については間引き菜、つまみ菜として利用する事は出来ない事になっています。

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