こんにちは ねこの静六です。
今回はサトイモの栽培について書きたいと思います。
サトイモは最近の日本の夏を象徴する猛暑とゲリラ豪雨といった熱帯地方の様な環境にも対応できる高温多湿を好む野菜です。
栽培するにあたって調べた基礎的な情報や栽培手順、使用できる農薬について書いています。そこに実際の栽培が進むにつれて記録や写真をどんどん追加していこうと思っています。
サトイモの植物としての特徴
サトイモの薬膳としての特徴
サトイモ栽培で注意したい主な害虫・病気
サトイモは病害虫に強い野菜ですが可能性のある主な病害虫は以下の様なものがあります。
害虫・病気に対応する薬剤
ハスモンヨトウ(ついでにセスジスズメガ対策)にゼンターリ顆粒水和剤、アブラムシ対策にはアーリーセーフ、両剤で効果が不十分だった場合の為にベニカべジフル乳剤を準備しました。害虫が出れば使用する予定です。
黒班病、乾腐病対策には土壌のコンディションを整える事で対応し、モザイク病に対しては原因害虫のアブラムシの発生に注意します。その他の病気予防にはZボルドーを用意しました。
準備した害虫用農薬
準備した病気用農薬
黒班病、乾腐病に対しては
- 連作しない
- 健康な種芋を準備する
- 土壌の乾湿の変化が大きくなりすぎないようにする
といった点に注意しますが病原菌を持ったサトイモの残骸が土壌に残っていると発症率が高くなるので連作を避け、十分に期間を開けて栽培する事が重要です。
その他の細菌・真菌による病気を想定してZボルドー水和剤を準備しました。
展着剤
農薬はよく説明書を読んで使用しましょう!
サトイモの栽培手順
サトイモの栽培手順です。栽培しながら写真や日時を更新していきたいと思います。
- ①芽出し
畑に直接タネイモを植え付ける事も出来るのですが、全てのタネイモで芽が出るようにするのと、初期成長を速めてイモを太く大きくする事を目的に芽出しを行う事にしました。
- タネイモを数日間、日に干す(芽の出が良くなる)
- 野菜の培養土を入れたポットにタネイモの丸い方を上にして地面から7cm~8cm位の深さに植えつけます。植付け時やその後の水やりは特に必要ありません。
- ミニ温室などの暖かい場所で管理。(最低発芽温度15℃、発芽適温25℃~30℃)
- 1ヶ月程度で発芽する。芽が5~6cm成長すれば植えつけ可能
- ②サトイモの土づくり
- 苗の植付け2週間前に苦土石灰120g/㎡施肥する
- pHは5.5~6.5が目安
- 苗の植付け1週間前に堆肥2㎏/㎡と元肥(N:K:P=8:8:8の化成肥料であれば200g/㎡)を施肥する
- 畝づくり:畝幅60cm、高さ10cmで畝を作成
リンクリンク - ③植えつけ
- 芽出ししたタネイモを株間50cmあけて地面から7cm~8cm位の深さに植える。
- 植えつけた際にはたっぷりと水をあげる。
- 乾燥防止と地温を高めるために、ビニールマルチ等で地表を覆う。
- ④芽かき(わき芽の除去)
タネイモから芽が出て、その芽の基部分が親芋になります。タネイモから出る複数のわき芽をそのまま放置すると親イモがいくつも出来てしまいます。
そのため、真ん中の一番良い芽1本以外は芽かきを行います。
- ⑤追肥と土寄せ
サトイモは以下のタイミングで2回の追肥と3回の土寄せを行います。
1回目:6月中旬の本葉が6~7枚の頃に追肥をして土寄せを行う。
2回目:7月の梅雨明け前に追肥と土寄せを行う。
3回目:2回目の土寄せから2〜3週間後に土寄せのみ行う。
- ⑥収穫
収穫は地上部の茎を刈り取ってイモを掘り出す。
- ⑦タネイモの保存方法
収穫したサトイモを親イモと小イモをばらさずに茎側を下にして50cmほどの深さの穴を掘り土に埋めます。土の上にはビニールシートをかけて雨水がしみ込まなうようにします。これで春まで保存できます。
イカとサトイモの煮物やイモ煮汁など、サトイモは和食には欠かせない食材ですよね!水やりが出来る環境があれば栽培難易度は低いと思います。
栽培経過や栽培のコツやなど発見した事を随時書き足していきますのでどうぞよろしくお願いします。
今日もありがとうございました。
今までに育てた菜園野菜です。是非覗いてみて下さいね!
五十音順で並び替えも出来ます。
ブログ内菜園野菜と種まき時期一覧表
リンク先に各野菜の栽培方法・病害虫について書いています。是非覗いてみて下さいね!〈種まき・球根植付け時期は〇〉〈苗の植付け時期は🔶〉
五十音順で並び替えも出来ます
作物名 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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エンドウ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
オカワカメ | 〇 | 〇 | ||||||||||
オクラ | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | |||||||||
カブ(聖護院カブ) | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||
キュウリ | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | ||||||
茎ブロッコリー(スティックセニョーラ) | 〇 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 〇🔶 | 🔶 | 🔶 | |||
コールラビ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ゴーヤ | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | ||||||||
サトイモ | 〇 | 〇 | ||||||||||
シカクマメ(四角豆) | 〇🔶 | 〇🔶 | ||||||||||
ジャガイモ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
シュンギク(春菊) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ダイコン(大根) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
チンゲン菜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
トマト・ミニトマト | 〇 | 〇 | 〇🔶 | 🔶 | ||||||||
ニンジン(人参) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ネギ(九条ネギ) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
パセリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ピーマン | 〇 | 〇 | 🔶 | 🔶 | 🔶 | |||||||
ホウレン草 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
ミツバ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
ヤマイモ(自然薯)、ムカゴ(零余子) | 〇 | 〇 | ||||||||||
ラッキョウ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
ルッコラ(ロケット) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ローズマリー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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