こんにちは ねこの静六です。
今回はガーデニングや家庭菜園をしていると知らぬ間に大発生しているアブラムシについて書きたいと思います。
アブラムシとは?
アブラムシの特徴
- 新芽や葉裏に好んで発生する
- 数十から数百匹で群れている
- 体長は1~2㎜程度
- 葉や果実の汁を吸いモザイク病を媒介する。排泄物を大量に出す
- 排泄物が原因ですす病菌によるカビが発生し葉が真っ黒になる事がある(光合成が妨げられる)
- 雨が少ないと発生が増える
- 春と秋の温暖な時期に発生が増える
- 夏の高温期になると発生は減る
アブラムシの対策方法
アブラムシの対策方法
- 不織布などや防虫ネットで被覆する
- アブラムシは光の反射を嫌うので。畝や土壌の表面を銀白色のポリフィルムやアルミホイルで覆うと被害が減る。
- 農薬の使用
アブラムシに効果のある薬剤
アブラムシに効果があり、私の使用経験がある薬剤を紹介します。
アーリーセーフ
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アーリーセーフの特徴
- 天然物(ヤシ油)由来の脂肪酸グリセリドが有効成分
- 有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です
- 収穫前日まで使用できるので、家庭菜園での使用に便利です
- 野菜類やハーブのハダニ、アブラムシ、コナジラミ、うどんこ病の防除使用できる
アーリーセーフは薬液で害虫を溺れさすような効き方をする薬剤なので葉裏等に散布むらを生じないように丁寧に散布しなければ効果が十分に出ません。
ベニカベジフル乳剤
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ベニカベジフル乳剤の特徴
- 有効成分:ペルメトリン3%
- アオムシなどチョウ目害虫に優れた効果がある
- 適用害虫と、適用作物が沢山ある
- 水で希釈するだけで使用でき、展着剤不要
- 速効性と持続性(ヨトウムシ・若令幼虫で1~2週間、散布葉)がある
- 100㎖1本で30ℓ~45ℓ分の薬剤が作れるためかなり経済的
アブラムシには即効的に効果があります。
2021年3月現在でかぶとにがうり(ゴーヤ)に適応が無いことが残念ですが、これほど適用害虫と適用作物が多い噴霧農薬が無いので家庭菜園ではかなり重宝しています。薬液も希釈だけなので簡単です。効果もすぐに現れます。成分のペルメトリンは虫除け効果もあります。
同じペルメトリンが成分のアディオン乳剤(ペルメトリン20%)にはかぶとにがうり(ゴーヤ)にも適用があるのでより広く使えます。ペルメトリンの濃度がベニカベジフル乳剤よりも濃いのでより希釈する必要があります
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トレボン乳剤
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トレボン乳剤の特徴
- 有効成分:エトフェンプロックス
- ヨトウムシ、アオムシ、アブラムシをはじめ広い範囲の害虫に有効
- 速効性と残効性がある
- 人や動物、天敵としてのクモや、また鳥類への安全性が高い
アブラムシにはトレボン乳剤もよく効きます
トレボン乳剤はアオムシやヨトウムシ、アゲハの幼虫などのいもむし類には先ほどのペルメトリン農薬より即効性と効果がある印象です。効果が良くてクモなどの益虫への影響が少ないので使いやすいです。こちらも希釈するだけなので簡単です。2021年3月現在でキクナ、ほうれん草、小松菜、かぶなどの適用がまだ無いことがデメリットかもしれません。先ほどのペルメトリン農薬よりも葉物野菜に適用が少なめです。
きくのアブラムシ類への使用にあたっては、「一部地域のワタアブラムシでは効果が劣ることがあるので使用をさけること」と説明書に記載がありますので注意が必要です。
アルバリン粒剤
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アルバリン粒剤の特徴
- 有効成分ジノテフランは魚類・鳥類・天敵などに安全性が高い
- 天敵が減ることによるハダニの増加も心配がない
- 広範囲の害虫と作物に適用がある
- 重要な天敵であるクモ類やカブリダニ(ハダニを捕まえるダニ)に対する影響がほとんどない
アルバリン粒剤は土壌に散布したり混和して使用する薬剤です。アブラムシに対しても一度使用すると3週間以上は効果が感じられます。先ほどのトレボン乳剤や、ベニカベジフル乳剤よりも効きめが長い印象です。色々な害虫や作物に適用のある薬剤です。アルバリン粒剤があるとかなり野菜作りは易しくなります。
アブラムシの特徴・対処法・適用薬剤について書いてみました。
農薬は使用方法を守る事で使用量を最低限に抑えた健康な野菜が作れると思います。野菜栽培のヒントになれば幸いです。今日もありがとうございました。
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