こんにちは ねこの静六です。
今日はアルバリン粒剤という農薬について紹介したいと思います。
私がアルバリン粒剤に出会ったのはミニトマト栽培でコナジラミの被害にあった事がきっかけです。コナジラミに対して水をまいたり、アルミホイルを土壌に敷いたりなどで対処していましたが、十分に対処できず、ミニトマトがコナジラミを媒介したウイルス病にかかってしまいました。その後農薬の勉強をしてアルバリンの存在を知りました。アルバリンを使用し始めてから定植時からの1ヶ月程度は害虫の被害がかなり減りました。また、アルバリンは適用する作物や害虫が多く、使用しやすい薬剤です。
アルバリン粒剤はどんな農薬?
アルバリン粒剤の特徴
- 成分名はジノテフラン
- ネオニコチノイド系の薬剤(昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経伝達を攪乱することで殺虫活性を示す)
- ワタアブラムシ、コナジラミ、ハモグリバエ、ミナミキイロアザミウマ、キスジノミハムシ、カメムシなど幅広い害虫に効果がある。
- 使用できる作物が多い
- 薬剤のニオイが無い
- 高い浸透移行性があり、速効性、残効性に優れている
2021年3月15日現在での適用作物
稲、かぶ、しょうが、だいこん、にんじん、らっきょう、ねぎ、わけぎ、だいず、さやいんげん、さやえんどう、実えんどう、うり類(漬物用)、きゅうり、ズッキーニ、にがうり、かぼちゃ、すいか、メロン、トマト、ミニトマト、なす、ピーマン、とうがらし類、ブロッコリー、とうがらし(葉)、非結球あぶらな科葉菜類(チンゲンサイを除く)、チンゲンサイ、なばな類、キャベツ、はくさい、セルリー、レタス、非結球レタス、しゅんぎく、葉ごぼう、しそ、ほうれんそう、ふき、食用ぎく、いちご、オクラ、くわい、かんきつ(苗木)、なし(苗木)、花き類・観葉植物(きく、ガーベラを除く)、ガーベラ、きく、つつじ類、さとうきび、茶、いぐさ
私がアルバリン粒剤を使用して気に入っている所
- 匂いが無い
- 使用できる作物がかなり多い
- コナジラミ、アブラムシ、ハムシ類には特に効果的で一回使用すると最低3週間以上は効果が感じられる
- 定植時や播種時に使用すると生育初期の害虫被害が格段に減る
- 粒剤なので飛び散らず、農薬の使用箇所を限定できる
といった所が気に入っていて、多種類の野菜を作りたい私にとっては適応作物が多い事がとても助かっています。
アルバリン粒剤はキャベツにはアオムシの適用がありますが、ヨトウムシやアオムシなどイモムシ系には私の経験的には効果が弱いと感じています。イモムシ用のBT剤(例えばゼンターリ顆粒水和剤)等と併用すればほとんどの害虫に対応できると思います。
また、ジノテフランが成分の粒剤の製品には
- アルバリン粒剤
- スタークル粒剤
- アースガーデン 土にまくだけ害虫退治オールスター
- アースガーデン 土にまくだけ トマトの虫退治
といった商品が販売されています。
アルバリンが一番値段が安価だったので使用しています。
アルバリン粒剤の主な使用方法
下記に主な使用方法を載せました。作物によって使用方法・時期が異なりますので確認して使用してください。
植穴土壌混和 | 定植時に植穴に適量を散布し適度に混和後苗を定植する |
播溝土壌混和 | 畝立後適量を散布。その後適度に混和し播種する |
株元散布 | 株元に適量を散布する。(株元散布を行う際は、処理直後に灌水する) |
土壌表面散布 | 土壌表面に散布 |
散布 | 作物の上から直接まく |
アルバリン粒剤の使用量は?
農薬の使用量は作物によって異なります。2021年3月15日現在のらっきょうに対する使用方法を例にしてみます。
アルバリン粒剤のらっきょうの所を見ると下記の様に書かれています。
作物名 | 適用病害虫 | 使用量 | 使用方法 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 | ジノテフランを含む 農薬の総使用回数 |
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らっきょう | アザミウマ類 | 6kg/10a | 散布 | 生育期 (但し、収穫前日まで) | 3回以内 | 3回以内 |
アルバリン粒剤のらっきょうへの説明書参照
- らっきょうに対してはアザミウマ類のみの適用になっています。
- 6㎏/10a=6g/1㎡です。作物を植え付けている土壌面積を計算して計量してください。例えば作物を植えている土壌面積が3㎡であれば(6g/1㎡)×3㎡=18gのアルバリン粒剤を使用します。
- 散布と書かれていますのでそのまま作物の上から散布します
- 生育期(但し、収穫前日まで)と書かれています。農薬の残留量が基準値以下に収まり、収穫物の安全が確保されるためにこの使用時期は必ず守ります
- 本剤の使用回数3回以内なので、アルバリン粒剤は生育期(但し、収穫前日まで)に3回以内で使用できます。
- 「ジノテフランを含む農薬の総使用回数2回以内」とは、仮にジノテフランを含む別の農薬を使用していた場合には、それも1回と数え合計2回以内までの使用とする事を示しています。
使い方をしっかり理解すれば安全で健康な野菜が作れる。
農薬の特徴を理解して説明書の通りに利用すれば一番効果的に安全な野菜が作れます。私は適切な時期に最小限の農薬使用で済ませられるように日々勉強していきたいと思っています。
私が使用している製品
ジノテフランが有効成分の粒剤は複数の商品名で販売しています。私は1kgのアルバリン粒剤を購入していますが、アースガーデンシリーズのジノテフラン粒剤なら少量から購入する事が出来ます。
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1㎏入りの製品です。私は20㎡の土地で野菜作りをしていていますが、1年半は使える量があります。
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アースガーデン 土にまくだけ害虫退治オールスターはジノテフラン粒剤が600gの商品です。小さな家庭菜園ならばこれくらいの量で十分だと思います。
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アースガーデン 園芸用殺虫剤 土にまくだけ トマトの虫退治はジノテフラン粒剤100gの商品で小さな家庭菜園ではこちらの量でもしばらくは使えますが、少量の分だけ割高になっています。
今日もありがとうございました。
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