こんにちは ねこの静六です。
今回はダイコンやカブなどを育てていると頻発するダイコンサルハムシに対して私が使用して効果があった農薬を紹介をしたいと思います。
根菜類の葉であれば多少食害されても良いのですが、葉物野菜の場合は被害が深刻になる場合があります。
ダイコンサルハムシによる被害作物と症状
ダイコンサルハムシはダイコン、カブ、ハクサイ、ミズナ等のアブラナ科作物の葉を食害します。幼虫・成虫共に葉を食害し、食害された部分は3㎜程度の穴が開きます。
ダイコンサルハムシが沢山発生する秋は、少し放置してしまうと下の画像の様に葉脈以外ほとんど食害されてしまう事もあります。
ダイコンサルハムシの仲間であるキスジノミハムシやウリハムシの幼虫は根を食害します。私はキスジノミハムシの幼虫にカブを食害されました。食害されるとカブが変形してしまいます。見た目は悪いですが家庭で食べるのであれば問題はありません。
ダイコンサルハムシの生態
成虫は土の中や枯草の下で越冬します。春になると時々畑で見かける事もありますが、春は見かける個体数は少なく食害もあまり出ません。実際にダイコンサルハムシが大発生し食害がひどくなるのは9月以降の秋というのが経験です。秋は短期間に大発生するので要注意です。
ダイコンサルハムシに効果のある薬剤
ダイコンサルハムシに適用のある農薬はあまり多くありません。しかし他の害虫防除の為に使用する農薬がついでにダイコンサルハムシにも効いてくれるものがあります。
ベニカベジフル乳剤
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ベニカベジフル乳剤の特徴
- 有効成分:ペルメトリン3%
- アオムシなどチョウ目害虫に優れた効果がある
- 適用害虫と、適用作物が沢山ある
- 水で希釈するだけで使用でき、展着剤不要
- 速効性と持続性(ヨトウムシ・若令幼虫で1~2週間、散布葉)がある
- 100㎖1本で30ℓ~45ℓ分の薬剤が作れるためかなり経済的
ベニカベジフル乳剤は2021年4月13日現在、ミズナにのみダイコンサルハムシの適用があります。ダイコンやハクサイ等のアオムシやヨトウムシ対策にベニカベジフル乳剤を使用しているとダイコンサルハムシも防除できます。
乳剤なので展着剤無しでも野菜の葉にしっかりと薬剤が付着してくれる事、速効的に効果があるので必要時には使用しています。
アルバリン粒剤
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アルバリン粒剤の特徴
- 成分名はジノテフラン
- ネオニコチノイド系の薬剤(昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経伝達を攪乱することで殺虫活性を示す)
- ワタアブラムシ、コナジラミ、ハモグリバエ、ミナミキイロアザミウマ、キスジノミハムシ、カメムシなど幅広い害虫に効果がある。
- 使用できる作物が多い
- 薬剤のニオイが無い
- 高い浸透移行性があり、速効性、残効性に優れている
アルバリン粒剤は2021年4月13日現在ダイコンサルハムシに対しては適用はありませんが、キスジノミハムシなどの害虫対策登録のある作物にアルバリン粒剤を使用すると一緒に防除ができます。私は播種時や定植時の使用し、生長初期から害虫を1ヶ月程度は防除してくれるので助かっています。
アルバリン粒剤に関しては以下の記事に詳しく書いています。もし興味がありましたら是非覗いてみて下さいね。
ダイアジノン粒剤5
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ダイアジノン粒剤5の特徴
- 有機リン系の薬剤(アセチルコリンと言う神経伝達物質の正常な働きを邪魔する事で効果を発揮)
- ネキリムシ類、タネバエ、ケラ、ダイコンハムシ、コガネムシ類幼虫などの土壌害虫に速効的に効果がある
- 60種以上の作物群に適用があり幅広く使える
- 使用時期、使用方法のバリエーションが豊富
- 植物に根から吸収される事がない
- 散布された場所にいる害虫に対してのみ効果を発揮する
- 効果は大体7日程度。4日~7日で土壌中のダイアジノンは半分に減少する
ダイアジノン粒剤5は2021年4月14日現在、ひろしまなにのみダイコンサルハムシへの適用があります。先ほどまでの農薬と同様で、他の害虫防除の為に使用する事でダイコンサルハムシも防除できます。主として播種時、定植時に使用します。アルバリン粒剤より効果は短いが強い印象です。
ダイアジノン粒剤5に関しては以下の記事に詳しく書いています。興味がありましたら是非覗いてみて下さいね。
農薬は使用方法を守る事で使用を最低限に抑えた安全で健康な野菜が作れると思います。適用作物、用法・用量はきちんと確認しましょう!
私がダイコンを栽培した時に使用した農薬と、そのタイミングについては以下の記事で詳しく書かせていただきました。興味がありましたら是非覗いてみてください。
野菜栽培のヒントになれば幸いです。今日もありがとうございました。
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