こんにちは ねこの静六です。
最近私の地域では野良猫がかなり減ってきました。皆さんの地域ではどうですか?
近所を散歩しているとお寺でのんびりしている地域猫を発見しました。
お寺の縁側で日光浴をしているようです。
近づいて声を掛けるとゆっくりとまばたきをしてくれました。猫がゆっくりとまばたきするのは「信頼しているよ」って合図だと言われています。
その後、写真を撮らせてくれました。この子は右耳がV字カットされている「さくら猫」です。人間の間では右耳をV字カットする事に対する賛否で盛り上がる事がありますが、この猫ちゃんはそんなことどうでもよくてとにかく眠たくて仕方ないようです。
「さくら猫」はTNR活動に参加してくれた猫ちゃんの証明です。
TNRとは?
- T=TRAP(つかまえる)
- N=NEUTER(不妊手術する)
- R=RETURN(元の場所に戻す)
捕獲して不幸な野良猫が増えないように不妊手術を行い、その猫が暮らしていたもとの地域に戻す活動の事を表しています。
不妊手術の全身麻酔で眠っている間に耳をV字カットします。これは地域に戻した猫ちゃんが再度捕獲に遭い、手術される事が無いようにするためです。
これは私の家で一緒に住んでいる保護猫ハチの寝相の写真ですが、全身麻酔の猫ちゃんもこんな感じで眠っています。
野良猫の不妊手術はメリットばかり
最近「多頭飼育崩壊」のニュースを時々見かけますが、猫の繁殖力は凄まじいものがあります。
メス猫は1年に春と秋の2回出産します。(中には1年に3回出産する猫もいるようです)
1回の出産で約5匹程子猫を産みます。生まれた子猫も生後半年ほどで子供を産める猫になります。
考えただけでも凄まじいスピードです。
こんなペースで野良猫が増えてしまったら
- ご飯にありつけない
- 喧嘩が増えて怪我をする
- あちこちでゴミを荒らされる
- 糞尿臭くなる
- 夜鳴きがうるさい
など、人にとっても猫にとっても不幸しかありません。こんな状況を無くすためにもTNRは重要な活動となっています。
TNRに参加した猫ちゃんの中で一匹で生きていく力がある子は元の場所に戻されます。
その後は地域の人たちが定期的な掃除とエサやりをする地域猫活動をしながら見守ります。
私の家の兄貴分の保護猫ソウは地域猫活動が行われている地域で生まれ、すぐ保護されました。地域猫活動はTNRと共に不幸な猫を増やさない大切な活動です。
ソウは生後間もなく保護されストレスもあまりなく過ごしているのでとてもおっとりした性格をしています。
正しく保護活動すると人と動物が仲良く暮らせる社会の実現にもなると思います。
自分勝手な保護活動だと多頭飼育崩壊の様な事態に陥ってしまい、かえって不幸な動物を増やしかねません。
ノラ猫の無料不妊手術を行い殺処分ゼロに取り組む「公益財団法人どうぶつ基金」
最後にノラ猫の殺処分ゼロのためにTNRに取り組まれている「公益財団法人どうぶつ基金」を紹介したいと思います。
どうぶつ基金では2021年1月末時点全国で154,224匹の猫に無料で不妊手術を行なわれてきたそうです。
2021年度だけでも5~6万匹の無料不妊手術を目指されています。
最新のどうぶつ基金によるTNR活動の記事を見つけました。TNRによる成果が示されていてとても勉強になりました。下にリンクを貼っています。是非覗いてみてくださいね。
幸せな猫だらけになりますように。
今日もありがとうございました。
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