こんにちは ねこの静六です
アメリカ株は例を見ないほどの財政出動、金融緩和により、GAFAMを中心として株価が上がっています。
それに伴い最近段々と聞こえ始めたのが先進国の金利低下と金余りによる
- 新興国の株がもう少ししたら上がりだすかも
- 新興国は時価総額が低いので先進国のお金の一部が流れるだけでも大きく株価があがる
といった話です。私自身も含めSP500や世界全体に積立投資している方でも、次がどこの株が上がるか?という話題に興味はあると思います。
そこで新興国と、SP500のチャートを比較して考えてみたいと思います。
比較は下記の2種類のETFで行ってみました。
- SPY (SPDR S&P500 ETF):アメリカ&P500種指数
- VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ ETF):新興国全体投資
このグラフは2005年6月を起点として作成しました。黒色チャートがVWO、水色チャートがSPYを示しています。
- VWOがSPYを超えている期間 2005年6月~2015年4月 の10年間程度
- 2020年8月までVWOを保有していた場合 +86%のキャピタルゲイン
2005年6月~2015年4月の間のようなVWOが強かった時期がまた来るかもしれないと考えると、次に来る新興国の上昇トレンドが気になるのは当然だと思います。
次に少し起点をずらして見てみます。
こちらは2006年6月と1年間起点を後にしたグラフです。
- VWOがSPYを超えている期間 2005年6月~2013年5月の7年間程度
- 2020年8月までVWOを保有していた場合 +36.24%のキャピタルゲイン
1年間起点が後になった事で、2005年6月起点と比較してSPYを超えている期間も、キャピタルゲインも下がりました。
さらに1年後にして2007年6月を起点として見てみると
- VWOがSPYを超えている期間 2007年6月~2011年9月位の4年間程度
- 2020年8月までVWOを保有していた場合 -3.98%のキャピタルゲイン
とさらにSPYを超えている期間が短くなり、キャピタルゲインは-3.98%になりました。
これらの事から
- 起点のずれでリターンとリターンの得られる期間が大きく変わる
- 最適な起点は誰にも現時点ではわからない
- タイミングが悪ければ割高に購入してしまう
といった事が当然ですが言えると思います。
また、私も含め積立投資を行っている方は自分の投資先がこの先も長く成長すると考えて購入しているので、一時期の投資先の不調期は沢山株を購入できる良い機会になります。ですので、新興国投資するのであれば積立投資は継続した上で検討するか、あらかじめ新興国も少し積立投資しても良いと思います。常に調子の良い市場で取引すると常に割高に購入してしまう恐れがあり私はあまり好みません。
ここまでまとめてみると、新興国に対して客観的に見れそうです。投資は常に誘惑との闘いだと思います。
今日もありがとうございました。
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