こんにちは ねこの静六です。
今日は多くの方が好きな高配当ETFがNASDAQ100に連動するQQQやSP500に連動するVOOに勝てるのか?という事について書きたいと思います。
YouTubeやTwitterで高配当ETFの配当再投資でグロース株をオーバーパフォーマンス出来る!といった意見を聞くことがあります。果たしてオーバーパフォーマンス出来るのでしょうか?
PORTFOLIO VISUALIZERのサイトでバックテストを行ってみる
PORTFOLIO VISUALIZERというETFのバックテスト分析が出来る有名なサイトがあります。このサイトでは過去の各銘柄、ETFのデータに基づいて
- 個別銘柄やETFの積立や、配当再投資した場合のリターン
- 自分のポートフォリオのリターン
- 自分のポートフォリオがよりリターンを生み出すための比率の最適化
といったテストを行う事が出来ます。今回はこのサイトでバックテストしてみました。
ETFの選定とバックテスト条件を決める
ETFの比較は
- QQQ(NASDAQ100)
- VGT(バンガード・ 情報技術ETF)
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- VIG(バンガード・米国増配株式ETF )
- SP500
5つのETFを比較してみました
今回バックテストした条件は
- 比較期間2008年~2020年
- 初期投資1000ドル
- 毎月積立投資500ドル
- 配当再投資
の条件で行いました
バックテストの結果
初期投資1000ドルで2008年~2020年9月まで毎月500ドルの積立投資と配当再投資を行った場合の最終的な資産額です。
運用期間2008年~2020年9月の最終資産額
- QQQ:394,406ドル
- VGT:404,933ドル
- VYM:179,720ドル
- SP500: 227,577ドル
- VIG:217,997ドル
※税金とインフレは未調整
これを見るとVGT、QQQが圧勝で高配当のVYMでの資産形成は難しい結果となりました。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)との比較もしたくなったので比較期間の条件をHDV運用開始後の2012年から2020年に変更してQQQ、VGT、VYM、HDV、SP500と比較を行ってみました。
運用期間2012年~2020年9月の最終的な資産額
- QQQ:201,168ドル
- HDV:90,198ドル
- VYM:100,735ドル
- VGT:216,570ドル
- SP500:129,860ドル
※税金とインフレは未調整
こちらの期間の結果でもQQQ、VGTの圧勝です。高配当ETFのHDV、VYMは厳しいですね。
まとめ
資産を最大化する目的で積立投資するのであれば、2008年~2020年の結果を見る限りではVGTが一番リターンが優秀で、リスク分散も考慮するとVGTとQQQ±SP500の2~3個で運用するのがよさそうな感じが私は受けました。高配当ETFはあくまでも配当を目当てで投資する方がよさそうですね。
運用目的にあったETFを選んで自分にとって最大の利益がもたらされる様になると良いですね。PORTFOLIO VISUALIZERで自分の考えたポートフォリオをテストするのも面白いです。
今日もありがとうございました。
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