米株投資。今人気のスマートベータETFにフルインベストメインが危険な理由。実績のある王道のETFで運用を

インデックス投資

こんにちは ねこの静六です。

最近アクティブ運用により近いETFが多く発売され、その魅力ある銘柄と、短期的な成績の良さからとても人気となっています。今日はS&P500やQQQなどの実績があるETFで資産運用を行う重要性についてWSJの記事を紹介しながら書きました。よろしくお願いします。

ここ最近のETFのブームはスマートベータ型!

日本では5年程前から徐々にアメリカS&P500に連動するETFが人気になり。最近はS&P500という言葉もかなり認知度が上がりました。そしてここ2年前位からスマートベータ型といわれるETFが人気となってきています。

スマートベータ型とは以下の様に三菱UFJ信託銀行HPでは解説されています。

明確な定義はありませんが、スマートベータとは、運営ルールの「透明性」と指数の「再現性」を保ちつつ、市場インデックスとは異なるリスク・リターンを有する指数の総称です。 代表的なスマートベータの例として、最小分散型、クオリティ型、企業価値型、高配当型、小型等があります。

引用先:三菱UFJ信託銀行HP

ざっくりしたETFの歴史の流れを書いてみました。

ETFの歴史
  • 王道のインデックスETF
    • S&P500に連動するETF(VOO,SPY,IVV)
    • アメリカ全体の株価に連動するETF(VIT)
    • 世界全体の株価に連動するETF(VT)

    特徴としてはセクター(業種)を選ばず投資対象を広く設定する事でリスク分散。長い目で見ると成長を続けている市場なので負ける可能性は少ない。景気の大きな潮目でセクターローテーションがあっても対応できる。運用期間も長く実績が十分。

  • セクターやテーマをある程度決めたスマートベータ型ETF
    • NASDAQ100に連動するETF(QQQ)
    • 情報セクターETF(VGT)
    • ヘルスケアETF(VHT)
    • バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
    • 高配当ETF(SPYD,VYM,HDV)
    • 米国増配株式ETF (VIG)

    先ほどの王道のインデックスETFの成績を上回るパフォーマンスを求める、又は高配当などの目的を設定したETF商品が多く出てきました。ここに挙げるETFは王道のインデックスよりは採用銘柄が少なくセクターに偏りがあるために株価が安定しない可能性がありますが、VGT,QQQに関しては10年以上にわたってSP500を大きくアウトパフォームしている優れたETFです。

  • さらにテーマ細かく絞ったスマートベータ型ETF
    • グローバルX ヒーローズ(ゲーム&eスポーツ)ETF(HERO)
    • グローバルX ロボット&AI ETF (BOTZ)
    • 破壊的イノベーション関連企業ETF(ARKK)
    • 自動運転やロボティクス特化ETF(ARKQ)

    最近の熱いテーマを対象に採用銘柄をかなり絞って構成するETFです。採用銘柄は40銘柄程度になっていてよりアクティブ的な運用です。2015年~2020年の間に生まれたまだ新しいETFです。

手数料は王道のインデックスETFと比べると、最近のスマートベータ型のETFはかなり高くなってきています。

2020年に閉鎖されたETFの内25%は運用期間が3年以内!

画像引用:WSJ

このグラフはWSJの記事から引用しました。黒い棒グラフは新しく生まれたETFで、青色の棒グラフは閉鎖されたETFの数を表しています。このグラフを見てみると2020年に閉鎖されたETFの25%が2018年~2020年に誕生したETFでした。2015年~2017年に誕生したETFは36%でした。

2020年に閉鎖したETFの内6割が運用期間が6年以下で閉鎖してしまっています。

長期積立の資産運用には実績のあるETFを選択!

TradingView提供のETFチャート

最初のETFの歴史の所で紹介した銘柄の一部をチャート化しました。まだまだ歴史の浅いETFが多い事がわかります。この中ではQQQ,VGT,VOOの実績は十分と言えそうです。ただ、ARKK,ARKQなどの成績がとても優秀なETFも捨てがたいです。ですので資産運用の一部の資金でリスクをとったETFにチャレンジして、メインは王道のETFで資産形成する事がストレスも少なく持続可能な資産運用が出来る秘訣だと思います。

今日もありがとうございました。

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