日本株投資。ニューラルポケットが好決算。エッジAIの市場規模拡大はこれからです!

趣味の個別銘柄投資

こんにちは ねこの静六です。

今日は先日好決算を発表したニューラルポケット(4056)について書きたいと思います。

ニューラルポケットは2020年8月にマザーズに上場した会社で、エッジAIを強みとしています。

2020年に国会で誰かが「サーバーの時代はもうクラウドなんですよ」と言っていましたが、これからはエッジAIの時代です。

クラウドAIとエッジAIの違いは?

AIは人工知能と呼ばれ、人間の知能のように得た情報を処理し予測する機械を指します。何となくAIは浸透している言葉なのでイメージがわきやすいと思います。

クラウドAIとはAmazonやGoogle、Microsoftなどが提供する身近に実在しないサーバー(クラウド)で情報の処理を行うAIの事を指します。

エッジAIとは利用するデバイス内やそのすぐそばで情報処理を行うAIの事を指します。例えるなら運転する自動車の車載カメラが進路に障害物を察知した場合、その情報を自動車内のエッジAIが情報処理してブレーキをかけてくれるといった感じです。

何故エッジAIが必要なのか?

エッジAIが必要とされる背景には以下の様な要因が挙げられます。

  • 自動化により増え続ける膨大なデータを毎回クラウドサーバに送って処理するにはネットワーク経路やデータセンターに負荷がかかりすぎる。
  • 反射的な速さのAIの反応が要求されてきている。
  • クラウドサーバーにデータを保管する事による情報漏洩や外部からの攻撃といったセキュリティリスク
  • 全ての情報処理をクラウドサーバーに任せてしまうとサーバーがダウンした時に使えない

以下はエッジAIとクラウドAIをわかりやすくしたイメージですが、自動運転を行うためにはAIによる反射的な速さでの情報処理が必要になります。そのため通信に時間がかかるクラウドAIでは対応が困難です。

一部のデータしかクラウドに渡らないエッジAIやブロックチェーンの技術は今までクラウドAIでデータを集め放題だったAmazon、Google、Microsoft等の脅威になると言われています。やっとGAFAMに対抗できる企業が出て来るかもしれませんね。

データ処理はクラウドからエッジへ移行が進んでいる。

画像引用先:ZDNet Japan

上の図は世界のデータ量の予測を示しています。2018年の33ZB(33兆GB)から2025年には175ZB(175兆GB)になる予想だそうです。175ZB分のデータをブルーレイに保存してそのディスクを積み上げると月に23回いける距離になるそうです。(逆にイメージわかないかも?)

画像引用先:ZDNet Japan

上の図は全データにおけるリアルタイムに処理が必要なデータの割合の予測を示したものです。2025年には175ZBのデータの内、約30%はリアルタイムな処理が必要になる予想です。リアルタイムで処理が必要なデータ割合がどんどん増している事がわかります。リアルタイム処理するにはエッジAIが必要となります。

ニューラルポケットはどんな事業を展開しているのか?

ニューラルポケットではエッジAIを使って以下の様な事業を展開しています。

  • 人流・防犯
  • 駐車場・モビリティ
  • 3D都市マップ
  • サイネージ広告
  • 在宅勤務支援
  • ファッション解析

この中でエッジAIを身近に感じられる3D都市マップサービスの「スマートくん」を紹介します。「スマートくん」はAI搭載型スマホドライブレコーダーのサービスとなっています。iPhoneを使用している方であれば、App Storeからダウンロードでき、無料で使用できます。エッジAIの機能を体験してみるにはとても良いと思います。Android版はもう少しでリリースされるそうです。「スマートくん」は以下のリンクからHPを見られます。 https://smartkun.neuralpocket.com/

画像引用先:ニューラルポケット株式会社 2020年12月期 通期決算説明資料

2021年2月12日のニューラルポケット最新決算は好成績

画像引用先:ニューラルポケット株式会社 2020年12月期 通期決算説明資料

今回の決算で初の黒字化を達成しています。営業利益率が高くて安心できます。

「みんなの株式」を見るとPER571.42倍 PBR72.04倍ととても割高ですが、これからのエッジAIの市場規模拡大を考えると高すぎるとはいえないかもしれません。

画像引用先:ニューラルポケット株式会社 2020年12月期 通期決算説明資料

四半期別の業績推移も良好です。私がこの業績から見て良い印象を感じる部分は売り上げとともに利益率も上がっている所です。沢山売れても値引きしなくてよい強い商品とも考えられるためです。

画像引用先:ニューラルポケット株式会社 2020年12月期 通期決算説明資料

2021年12月期の業績予想ではさらに好業績予想になっています。営業利益率もまだ上昇しているのが凄いと思います。

キャッシュは昨年IPOした所なので潤沢です。ご興味がある方は下記にリンク貼っていますので覗いてみてくださいね。

ニューラルポケット株式会社 2020年12月期 通期決算説明資料

市場規模が拡大するフィールドに属するニューラルポケットに期待!

市場は一般的に

導入期➡成長期➡成熟期➡衰退期といった流れをたどると言われます。

決算も大事ですが、市場規模が十分に拡大する場所で勝負している企業かがとても大事だと思います。エッジAIに関してはまだ成長期に入った位だと感じます。

ちなみに私の所属する薬剤師という業界はもう成熟期を過ぎ、現在衰退期となっています。身を持って衰退期を体感していますが、生存競争はかなり熾烈です。今まで会社に投資をしっかり行ってこなかった企業はどんどん吸収されたり倒産していってます。このような市場から成長企業を見つけるのは困難です。

今後もニューラルポケットに注目したいと思います。

投資は自己責任で

今日もありがとうございました。

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