こんにちは ねこの静六です。
日本時間8/27日にアメリカFRBパウエル議長の講演があり、一時的な物価2%超も容認の発言もあり、アメリカの金融緩和ははまだしばらくは続きそうです。アメリカに市場にあふれる程増えたマネーは今後さらにアメリカの株価を上げるとともに、アメリカのバリュエーション上昇と金利が上がらないことにより、アメリカ以外の世界の投資も活気が出そうです。
そんな中、日本を始めとしてデジタルトランスフォーメーションの加速が進んでいます。しかしテレワークでセキュリティー問題が取りざたされるなど問題点も出てきており、ハイテク市場はまだまだ成長余地があるように思います。
しかし、テクノロジー銘柄の個別銘柄は単価が高いものも多く、リスク分散がしにくい傾向もあります。
そんな事もあり、テクノロジー株に広く投資できるETFを2つ検討してみました。
①VGT バンガード・米国情報技術セクターETF
- 2020年7月31日現在
- 運用会社:バンガード社
- 設定:2004年1月26日
- 設定来の年間トータルリターン:12.26%
- 過去1年の年間トータルリターン:36.96%
- 経費率:0.1%
- 純資産:34350万米ドル
- 銘柄数:328銘柄 アメリカ株のみ
組み入れ銘柄TOP10でETF全体の60%を占めています。トータルリターンは年率12.26%とものすごい成績です。過去1年のリターンで見るとさらに凄くて36.96%となっています。経費率の低さ、純資産も申し分ありません。アメリカ株のみで良い方は、ハイテクETFはVGTでよさそうです。
②IXN iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF
- 2020年8月26日時点
- 運用会社:Black Rock社
- 設定:2001年11月12日
- 設定来の年間トータルリターン(6月30日時点):9.14%
- 過去1年の年間トータルリターン(6月30日時点):32.24%
- 経費率:0.46%
- 純資産:4130万米ドル
- 銘柄数:119銘柄 (主としてアメリカ80.82%・台湾3.54%・日本3.52%・韓国3.30%・ドイツ2.15%・オランダ2.03%・カナダ1.66%に投資)
ブラックロックのサイトではIXNのセクターはほとんど情報技術一本にカテゴライズされているためセクター別組み入れ比率は作成していません。
IXNに含まれる日本企業は2020年8月26日時点ではキーエンス、東京エレクトロン、村田製作所、日立、富士通、京セラ、富士フィルム、キャノン、オムロン、日本電気、TDK、オービック、アドバンテスト、NTTデータ、ローム、リコーになります。
組み入れ比率TOP10で59%を占めています。純資産も十分あります。設定来トータルリターンは年率9.14%とVGTよりは低いですが、設定日が異なるのであまり比較になりません。これでも十分高いと思います。過去一年のリターンでは32.24%とVGTに近い成績を収めています。CPU市場でインテルを抜いていて調子の良いTSMCも入っています。中国株の割合は(総合家電メーカーシャオミのみ割合0.32%のみ)ほとんどありません。アメリカ以外のテクノロジー株にも分散投資したい方、米中対立の現状を考えてアメリカと中国は別々に投資したい方にIXNは良さそうです。
VGT、IXNのチャートを比べてみた
青がVGT、赤がIXNのチャートです。VGTの方が少し成績は良い様に見えます。
私の感想としてはアメリカ以外にも分散出来てVGT並みのパフォーマンスが得られる事、中国の比率がほとんどない事もあり、IXNも投資対象に検討してもよいなと思いました。
今日もありがとうございました。
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