こんにちは ねこの静六です。2020年12月15日に日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業より持参薬に関する医療安全情報が公開されました。その内容と最近の医療事故情報を併せて紹介したいと思います。事故に至った内容・経緯を知る事は新たな事故やミスを防ぐための重要な情報です。(医療事故情報収集等事業より引用し、短く編集しています)
持参薬に関する医療事故事例
調剤薬局においても、薬の現物と情報提供書の確認が重要になってきています。私の経験を紹介すると居宅療養管理指導の退院前カンファレンスに参加して今後の治療方針の確認などを行うが、その後に医師からもらう診療情報提供書の内容とENT処方薬や退院時カンファレンスの内容が合致していない事は時々ある。大体以下の3つのケースが多いです。
退院患者の居宅療養管理指導を行う場合には最低でも、医師の情報提供書とENT処方内容の相違の確認と出来れば看護サマリー、ケアマネからの情報とも相違ないかの確認は行いたいです。もし納得できない点があれば病院の薬剤部に確認です。
ニュープロパッチ18mgとイクセロンパッチ18mgの薬品違いの医療事故
ニュープロパッチが発売された時から何となく嫌な感じがしていた薬では無いでしょうか?
こういった間違いは調剤監査支援システムを使用して運用すればほとんど防ぐことが出来ます。特に外用剤は一枚ずつGS-1のバーコードが付いているのでミスが起こりにくくなっています。
ランソプラゾールの一包化調剤漏れで服薬できず十二指腸穿孔となった事例
ランソプラゾールが10日間飲めなかったら十二指腸穿孔が起こってしまうような切れ味のある薬だという事を改めて知らされた感じです。あまりに簡単に使われすぎている気がしました。今は画像認証で一包化をチェックしてくれる機械もあるので凄いです。100カセット位の錠剤分包機よりも見積もりは高かったです。
薬剤師賠償責任保険に入っていれば安心ではない!
薬剤師の方は医療事故が起こった際に備えて薬剤師賠償責任保険に加入されていると思います。この保険では慰謝料や訴訟となった際の弁護士費用等が補償されます。ですが実際に保険を利用した事が無い方が多いと思います。この保険で重要な事は
医療事故に遭われた相手側の交渉は事故を起こした薬剤師と被害を受けた方との直接話し合いになるという事です。
責任の程度に関わらず、自分での交渉はかなりの困難を伴います。
前人の経験をしっかり自分に取り込んでスキルアップしてミスを防ぎましょう。
今日もありがとうございました。
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これから毎年薬価本買わないといけなくなりそうですね。毎年薬価改定経営効率悪くなるので嫌ですね。
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